パソコンのグラフィック機能を決めるビデオカード

ビデオカードの役割は、パソコンの画面処理を行ってディスプレイに映像を出力することです。ビデオカードに搭載されている接続端子によって出力できるディスプレイが決まり、さらには動画再生の快適さや3Dゲームの画質はこのビデオカードによって大きく変わります。そのビデオカードの中心はGPUと呼ばれるプロセッサーで、描画性能や機能はこのGPUによって決まります。特に3Dグラフィックス技術を利用したゲームを遊ぶ場合には、非常に大きく影響してくるのです。

また、最近のパソコンではデスクトップの描画にGPU機能を積極的に利用しています。動画の再生支援機能や、CPUだけでは長い時間がかかってしまう動画のエンコードをGPUにも行わせる機能があり、ゲーム以外でも重要性が高まっているのです。最新のCPUにはグラフィック機能が内蔵されていることがあります。しかし、CPU内蔵のグラフィック機能では3Dゲームを遊ぶことはままならず、普及が始まっている4K解像度の映像を出力するにも不安が残る性能なのです。

さらに、液晶ディスプレイの価格が安くなってきていることを背景に、1台のパソコンで複数のディスプレイを使用し、作業効率を大幅に向上させるマルチディスプレイ環境を構築する際も、CPU内蔵のグラフィック機能では描画が追いつかないことが多く、ビデオカードの能力が必要になるのです。パソコンで行うことが出来る映像を扱う技術は、ビデオカード無くしては成り立たないことが多いのです。

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